売春目的で客に女性を紹介したなどとして、警視庁は風俗グループの統括管理者の久保田信洋(44)=東京都豊島区=、経理責任者の米沢博貴(45)=福岡市=両容疑者ら39~51歳の男7人を売春防止法違反(周旋・契約)容疑で逮捕し、8日に発表した。警視庁は久保田、米沢両容疑者がグループのトップとみている。両容疑者は容疑を否認しているという。

 保安課によると、7人は今年4月、30~50代の男性客4人の依頼を受け、いずれも20代の女性4人を都内のホテルなどに売春をさせる目的で派遣した疑いがある。今年4~5月には、面接に来た20~30代の女性3人に売春をさせる内容の契約をしたという。

女性の取り分は5~7割

 7人は女性をホテルなどに派遣するデリバリーヘルスを運営。都内の新橋(港区)や五反田(品川区)、鶯谷(台東区)に「天然素人やりすぎ娘」などの名称で店を構え、2021年2月~今年6月に計約65億円を売り上げたと同課はみている。ウェブサイト上では、6月14日時点で計約380人の女性従業員が在籍。売り上げのうち女性の取り分は5~7割だったという。

 昨年、警視庁が新宿歌舞伎町の大久保公園周辺で客待ち女性を摘発した際に、「男らの経営する店で働いていた」「本番行為をしていた」との情報を得て捜査していた。面接時に「どこまでできる?」「本番は絶対じゃないけどあった方がいいよ」などと言われていたという。

 今回逮捕された男7人のうち、久保田と米沢の両容疑者を除く5人は今年6月、売春防止法違反(周旋)容疑で逮捕され、いずれも同罪で起訴された。(比嘉展玖)

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