原爆や戦争の記憶を次世代につなごうと、広島市の写真家・堂畝(どううね)紘子さん(42)の写真展「生きて、繫(つな)いで―被爆三世の家族写真―」が19~21日、神戸市内で開かれる。

 主催は、広島市に拠点を置く市民団体「被爆三世・四世プロジェクト これからの私たちは」。堂畝さんは、被爆3世を「被爆者の祖父母から実体験を直接聞ける最後の世代」とし、2015年から家族写真の撮影を続けている。撮影時には、家族で被爆を体験した人から話を聞く時間を設ける。これまで撮影した家族は全国で100組以上にのぼる。

 神戸で写真展の開催するのは初めてで、展示するのは8家族を写した約20点。キャプションに被爆の体験談を記したものもあるという。堂畝さんは「写真を見て自分の家族にかかわる戦争の話をする人も多い。身近な戦争や平和について、考えるきっかけになってほしい」と話す。

 会場は、新長田合同庁舎(神戸市長田区二葉町5丁目)1階の展示ギャラリー。午前9時~午後7時半(最終日は午後5時半まで)。無料。問い合わせは「被爆三世・四世プロジェクト これからの私たちは」のウェブサイト(https://hibaku3sei.tiyogami.com/index.html)から。(杉山あかり)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。