不眠などに効能があるようにうたって未承認の医薬品を販売したなどとして、警視庁はガラス器具製造「ギヤマン」(東京都文京区)の取締役の男(42)=住居不詳=を医薬品医療機器法違反(無許可販売など)の疑いで逮捕し、4日に発表した。法人としてのギヤマンも同法違反容疑で書類送検した。

 生活環境課によると、男は昨年5月17日ごろ~今年4月18日ごろ、国の承認を受けていない医薬品「SEROTON LIFE BOOST」など四つの商品について、通販サイト上で「不眠、気分安定、スマートドラッグ」などと効能をうたう広告を掲示。今年1月18日ごろ~4月17日ごろ、都内の30代女性ら計13人に無許可でこの4商品計20点を計4万5780円で販売した疑いなどがある。容疑を認め、「健康食品の自社ブランド立ち上げを思いついた」と話しているという。

 同課は、同社が昨年7月~今年4月、47都道府県の延べ約9700人に4商品をネットで販売し、約4千万円を売り上げたとみている。

 4商品は同社が「Hare Bare(ハレバレ)」というブランド名で売っており、ハーブやカンナビノイドなどを原料とした錠剤やオイルだった。一部の商品は、男がSNSなどで作り方を知り、事務所の台所で自作していた。現時点で健康被害は確認されていないという。(御船紗子)

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