隈研吾氏が設計した建屋は防災と交流の機能を備える(3日、倉敷市)

2018年7月の西日本豪雨からまもなく6年となる。岡山県内で最も被害の大きかった倉敷市真備地区で防災と交流の機能を備える「まびふれあい公園」が完成し、3日に運用を始めた。倉敷市の伊東香織市長は「平常時と災害時の両面で活用できる。防災教育で経験を伝え教訓を生かしていく」と述べた。真備地区の魅力を発信する場としても活用する。

公園の敷地面積は約4.5ヘクタール。建築家の隈研吾氏が設計に携わった建屋では、資料を展示するほか、災害時の一時避難に使える「まなびのへや」と防災備蓄倉庫を備える。防災教育や住民の交流にも役立てる。

建屋内を見て回る伊東香織市長と隈研吾氏(3日、倉敷市)

倉敷市では災害関連死を含め75人が犠牲となり、真備地区の約3割が水没した。氾濫防止の目的で高梁川と小田川の合流地点を約4.6キロメートル下流へ付け替える工事は3月に完了した。

倉敷市では昨年まで追悼式を実施しており、今年からは同市真備支所に献花台を設置する。

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