架空の外注費用を計上して約1億4000万円を脱税したとして、大阪国税局が大阪府摂津市の建築工事会社「ジョイハート」と同社の中村新一前社長(51)、河合寿章・元税理士(74)=2024年1月に廃業=を法人税法違反などの容疑で大阪地検に告発したことが2日、関係者への取材で分かった。

重加算税を含め追徴課税は約1億9000万円とみられ、既に修正申告済みという。

関係者によると、同社は下請け先に工事を外注したように偽装するなどして、21年9月期までの3年間に約3億8900万円の所得を隠した疑いが持たれている。隠した所得は前社長の貯蓄や賃貸用マンションの購入費に充てられたという。

元税理士について、大阪国税局は2日までに、前社長に脱税方法を指南し、受け取った報酬約9400万円を過少に申告したとして所得税法違反などの疑いで告発したことも判明。既に修正申告を済ませたという。

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