サントリーの高級ウイスキー「山崎」などのラベルを無断で使った偽の商品を質入れして約160万円をだまし取ったとして、茨城県警は2日、住所不定の飲食アルバイトの男(57)を詐欺などの疑いで逮捕し、発表した。正規品の空き瓶や空き箱に安価なウイスキーを入れ、本物のように装っていたとみられる。

 生活環境課によると、男は昨年2月12日、茨城県つくば市内の質店に「山崎」「YAMAZAKI」など商標登録された字体を含むラベルが貼られた偽のウイスキー3本を持ち込み、1本あたり35万~62万円(計157万円)で買い取らせてだまし取った疑いがある。容疑を認めている。

 同月26日、質店の店長から「何回もウイスキーを質入れする客がいる。偽物ではないか」と県警に情報提供があり、発覚。男が持ち込んだウイスキーをサントリーが鑑定したところ、正規品とは異なる品質であることがわかったという。

 他にも同様の手口で偽物の酒が持ち込まれた疑いがあり、県警は余罪があるとみて調べている。(原田悠自)

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