警察の情報通信システムを維持、管理する「東京都警察情報通信部」(都通)が1日、創設から70年を迎え、東京・霞が関の警視庁本部で記念式典が開かれた。

 都通は、東京都に設置された警察庁の地方機関。技術職員など約200人が所属している。警察独自の情報通信ネットワークの構築や、犯罪捜査における技術支援などの業務を担っている。

 式典で緒方禎己警視総監は「安保闘争をはじめ、オウム真理教関連事件や東日本大震災など警視庁のあらゆる警察活動を支えてきた」と話し、「近年はサイバー空間の脅威への対処を更に強力に進めていく必要があり、警視庁と情報通信部が互いの力と知恵を結集して総合力で臨むことが求められている」と訓示した。

 田浦善之・機動通信1課長は「我々の使命は、神経系統である通信を一瞬たりとも途絶えさせてはならないということ。情報通信の立場から全身全霊をかけて支え抜くことにある」と述べた。

 式典後、同課の本橋周(ちか)子技官(25)は取材に、「私が通信機器を設置した捜査本部の事件が解決に至っていく時に達成感と充実感を感じる。これからも現場警察官の期待に応えられるように精進していきたい」と話した。(比嘉展玖)

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