ゾウやパンダ、タコにエビ……。様々な形や色をした風鈴1千個以上が風に揺れ、涼しげな音色を立てる。新潟市中央区の白山神社で29日、恒例の「七夕風鈴まつり」が始まった。今年は「佐渡(さど)島の金山」(新潟県佐渡市)の世界遺産登録を願い、佐渡にちなんだ数種の風鈴が仲間に加わった。
まつりは今年で8回目。すべての風鈴を手がけているガラス工房「TAKU(タク) GLASS(グラス)」(同県弥彦村)によると、今年は新たに金箔(きんぱく)をあしらって金色にしたトキやおむすびのほか、佐渡おけさなどの佐渡民謡を踊るときに頭にかぶる「おけさ笠」などの形を加えたという。
28日は地元の白山小学校の6年生8人が訪れ、それぞれの願いを込めた短冊をお気に入りの風鈴につるした。田村日(にち)君(12)は「自分だけではなく、世界中の人が幸せになってほしい」と言い、「世界平和」と書いた短冊を飾り付けた。
まつりは7月18日までの午前9時~午後9時。午後6時半ごろからライトアップも行われる(荒天強風時は中止の場合あり)。また、同12~18日の夏祭り中は参道に露店が並ぶほか、同15日には例大祭が午前11時から予定されている。(茂木克信)
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