自民党の国会議員による「政治とカネ」の不祥事が続く千葉県。派閥裏金事件で党役職停止1年の処分を受けた林幹雄元幹事長代理(衆院千葉10区)が28日、自身の政治資金パーティーを開いた。党県連が開催を控える中、県連トップの会長も実施。党への逆風が強まる状況だけに「全く理解できない」といった批判が地元からも相次ぐ。

 28日昼、千葉市のホテル。林氏が非公開で催したパーティーには、数百人が詰めかけた。出席者によると、林氏は裏金事件で心配をかけた旨を謝罪。頭を下げながらも、なぜパーティーを開くのか。周辺は「事務所の維持に必要な収入源だ」と説明する。

 県連会長の桜田義孝元五輪相も18日、都内で自身のパーティーを開き、議員個人が独自に行うのは問題ないとの認識を示した。

 自民の重鎮県議は「時期が悪い」と指摘。別の県議も「有権者が離れるだけだ」と顔をしかめる。

 千葉県は近年、政治とカネ問題の「震源地」(関係者)となった。政治資金規正法違反罪で罰金刑が確定した薗浦健太郎氏や、汚職事件で起訴された衆院議員秋本真利被告に続き、松野博一氏も裏金事件で党役職停止1年の処分を受けた。

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