小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントをめぐっては、摂取したあと、腎臓の病気を発症するなどして、全国で健康被害の訴えが相次いでいます。
この問題について、小林製薬が、これまで死亡した件数として公表していた5件のほかに、家族が死亡したという遺族からの問い合わせが170件寄せられ、このうち76件について、因果関係を確認するためサプリメントの摂取の有無や医師の診断内容などを調査していると、厚生労働省に報告があったということです。
また、小林製薬は、これまで公表していた5件の死亡事例のうち、1件については、紅麹関連の製品を摂取していなかったと説明しているということです。
厚生労働省は、小林製薬に対して、医療機関への照会や分析など調査の進め方について指示するとともに、今後は進捗を管理していくことになりました。
武見厚労相「小林製薬に任せておくことできず」
武見厚生労働大臣は、「本来ならばもっと早くこうした事例があれば報告が必要で、死亡事例について厚生労働省から問いただして、初めて報告があった。極めて遺憾で、これ以上小林製薬に任せておくことはできず、厚生労働省が直接、調査の進捗状況含めて管理することにした」と話していました。
林官房長官「詳細な件数報告せず 極めて遺憾」
林官房長官は午後の記者会見で「厚生労働省から小林製薬に対しては死亡者数などの情報について毎日報告を求めてきた。死亡者数が更新されないため、今月13日に確認を求めたことを受け、翌14日に調査中の事例があること自体は報告があったが、きょうに至るまで詳細な件数を報告しなかったことは極めて遺憾だ」と述べました。
その上で「調査への遺族の同意の取得や医療機関からの情報収集の進め方などについて、早急に計画を作成し、あすまでに報告するよう、小林製薬に指示した。今後、厚生労働省がしっかり進捗を管理しつつ、紅麹製品との因果関係に関する調査を小林製薬に行わせる方針だ」と述べました。
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