【ロンドン時事】英国訪問中の天皇、皇后両陛下は25日午後(日本時間同日夜)、ロンドン中心部で国賓としての歓迎式典に臨まれた。英王室の伝統にのっとり、両陛下はチャールズ国王夫妻とそれぞれ馬車に乗り、華やかにパレードした。
両陛下は宿泊先のホテルでウィリアム皇太子に出迎えられ、ホースガーズ(近衛騎兵連隊本部)に車で移動。国王夫妻と笑顔で握手を交わした。両陛下と国王夫妻が並ぶと日本国歌が演奏され、天皇陛下は「さくらさくら」が流れる中で儀仗(ぎじょう)隊による栄誉礼を受けた。式典中には礼砲が鳴り響いた。
続いて天皇陛下と国王、皇后さまとカミラ王妃が馬車に分乗。日英双方の国旗が掲げられた大通り「ザ・マル」を通り、バッキンガム宮殿へと向かった。皇后さまは馬アレルギーのため、マスクを着用した。
両陛下は同宮殿で、国王主催の昼食会に出席した後、王室に伝わる日本ゆかりの品を国王夫妻と鑑賞。天皇陛下は英留学時代にまとめ、皇太子時代の国王に贈ったテムズ川の研究報告書を見て、国王と談笑していた。昼食会後には、陛下に英国最高位のガーター勲章が贈られた。
バッキンガム宮殿に向けて馬車に乗られる天皇陛下と英国のチャールズ国王=25日、ロンドン(代表撮影・時事)
バッキンガム宮殿に向けて馬車に乗られる皇后さまと英国のカミラ王妃=25日、ロンドン(代表撮影・時事)
歓迎式典の会場となるホースガーズに到着し、英国のチャールズ国王(右から2人目)、カミラ王妃(右端)とあいさつされる天皇、皇后両陛下=25日、ロンドン
英国のチャールズ国王夫妻と王室コレクションを鑑賞される天皇、皇后両陛下=25日、ロンドンのバッキンガム宮殿(代表撮影・時事)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。