ロンドンのテムズ川下流にある治水施設「テムズバリアー」を視察する天皇陛下(24日)=代表撮影・共同

【ロンドン=近藤彰俊】英国を公式訪問中の天皇陛下は24日、ロンドンを流れるテムズ川にある可動式の防潮堤「テムズバリアー」を視察された。陛下は質問を交えながら川をのぞき込むしぐさをするなど、熱心に見学された。

陛下はこの日、防潮堤を操作するコントロールルームに加え、可動部分の様子などを視察。構造や高潮被害防止のための取り組みなどを確認された。

陛下は水の研究をライフワークとし、1983年から2年間、オックスフォード大に留学した際には、18世紀のテムズ川の水運の歴史について研究された。

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出発前の記者会見では留学時の思い出として、「研究で疲れた私を癒やしてくれたテムズの緩やかな流れと周囲の美しい景観、テムズを見ながら川沿いをジョギングした日々など、数え上げたらきりがありません」と振り返られていた。

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