鹿児島県警察本部では、元生活安全部長が、内部文書をライターに郵送し、職務上知り得た秘密を漏らしたとして、国家公務員法の守秘義務違反の罪で逮捕・起訴されるなど、ことしに入って現職の警察官や元幹部が逮捕される事件が、4件相次ぎました。
元生活安全部長が、「野川明輝本部長が警察官による盗撮事件を隠蔽しようとした」などと主張していたことについて、野川本部長は、今月21日に開いた記者会見で、隠蔽の指示を改めて否定しましたが、本部長の指示が、警察署に誤って伝わり、2日間、捜査が中止されていたことが明らかになり、警察庁は本部長がきめ細かな確認や指示をせず、捜査の基本に欠けていたなどとして、長官名で訓戒にしました。
一連の不祥事の事実確認に加え、組織運営や職員間の意思疎通の問題など、原因を分析するため、警察庁は24日午後から、県警に監察官を派遣して特別監察を実施することにしています。
野川本部長など関係者からの聞き取りも改めて実施して経緯を検証し、再発防止につなげるとしています。
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