訪英中の天皇陛下は23日、日本の文化発信拠点としてロンドンに開設された「ジャパン・ハウス」に足を運び、開催中の「見つけよう日本のデザイン」展を視察した。

 同展は、映像作家や建築家、ファッションデザイナーなど世界で活躍する7人の日本人が、日本各地から選んだデザインを展示。縄文時代の土器から、2019年のラグビーワールドカップの日本代表チームのユニホームまで、さまざまなものを取り上げている。

 陛下は、ラグビーのユニホームが、体を包み込むように立体的に製作されていると聞くと驚いた様子だった。このユニホームを製作した富山県の会社は、地元のあんどん祭りのあんどんが立体的に製作されていることにヒントを得て、立体的にスポーツウェアを製作し始めたという。陛下は「この祭りに行ったことがあります」などと興味深そうに説明に耳を傾けていた。

 「ジャパン・ハウス」前には英国在住の日本人やロンドン市民らが集まり、陛下が乗った車が到着すると歓声があがった。(ロンドン=中田絢子)

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