広島県廿日市市立大野東中で、野球部の練習中にけがをした生徒が死亡する事故があり、同市の教育長らが22日に記者会見した。亡くなったのは軟式野球部に所属する2年の男子生徒(14)と明らかにし、守備練習中に他の生徒と衝突して頭部に打撲を負ったと説明した。

市教育委員会によると、生徒は11日午後5時半ごろ、練習中にボールを追いかけていて他の生徒と衝突した。外部の部活動指導員がいたが、バッターの近くにおり、衝突の様子は見ていなかった。

養護教諭が左側頭部が赤くなっているのを確認し、医療機関を受診するよう保護者に連絡した。病院でCT検査を受け、帰宅後の午後9時ごろ、嘔吐(おうと)などの症状が現れ、緊急搬送。手術を受けたが、17日に死亡した。

記者会見した生田徳廉教育長は「学校の管理下で大切な命が失われてしまったことを大変申し訳なく思う」と謝罪。外部の専門家で組織する調査委員会を設置し、事故の原因を明らかにする考えを示した。〔共同〕

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