任期満了に伴う東京都知事選(7月7日投開票)は22日、告示後初の週末を迎えた。各候補は都内各地を駆け巡り、自身の政策を有権者らに訴えた。
現職の小池百合子氏(71)は、都心から南へ約290キロ離れた八丈島(八丈町)を訪問。告示後初めて街頭演説を行い、「一つ一つの島をカスタムメイドで良くしていく」と強調した。島内の牧場も視察し、「東京には自然あふれる島もあると宣伝するよう努めている」と話した。
前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)は、台東区のJR上野駅前などで演説し、市長時代に教員の負担軽減に取り組んだことをアピール。「教育への投資が成長戦略だ」と力を込めた。
タレントの清水国明氏(73)も八丈島を訪れ、自ら選挙ポスターを掲示した後、島民と交流。「みんなが居場所のある都政をつくる」と述べ、支持を呼び掛けた。
元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)は、豊島区のJR池袋駅前などで演説。若者世代の減税を公約に掲げていることに触れ、「若い人たちの所得が増えるようにしたい」と主張した。
前参院議員の蓮舫氏(56)は、渋谷区のJR渋谷駅前などでマイクを握り、小池都政の少子化対策を「たくさんメニューを用意しているだけで場当たり的だ」と批判。「古い政治を私は改めたい」と声を張り上げ、都政の刷新を訴えた。
都知事選には、過去最多となる56人が立候補している。
告示後初の週末を迎え、街頭演説を聞く人たち=22日午後、東京都世田谷区
告示後初の週末を迎え、街頭演説を聞く人たち=22日午後、東京都世田谷区
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。