群馬県みどり市出身で、4月に78歳で亡くなった詩画作家、故星野富弘さんのお別れの会が21日、同市の富弘美術館で開かれた。遺族や友人のほか山本一太知事らが出席し、業績をたたえた。

 群馬大学時代の友人の渡辺護さん(77)=千葉県君津市=は「残してくれた多くの作品は生涯をかけて大事にしていく。よく頑張ったな。ありがとう」と遺影に語りかけた。山本知事は「多くの人に深い感動を、生きる勇気を与えている。今後も永遠に輝き、勇気づけるでしょう」。妻・昌子さんは「死んで終わりではなく、もっと高い、広い所から見守ってくれる。たくさんの人の心の中に生き続け、語りかけてくれると思います」とあいさつした。

 会の終了後、一般の来館者が献花した。東京都八王子市の女性(52)は約4時間かけて車でやって来た。家族と年に1~2回、同館を訪れるという。「励まされる以上に、一日一日を大切にすることの大切さに気づかされました。悲しみもありますが、人生をまっとうされたと思います」と話した。

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