「きつ音」は、最初のことばがつまったり出にくかったりする発話障害です。

幼児期にあらわれ、その後症状がなくなるケースが多いものの、大人になると改善しにくいため話す神経回路が発達する幼児期に専門家の支援を受けることが有効だとされています。

国立障害者リハビリテーションセンター研究所などでつくる研究グループが、2016年から2018年にかけて神奈川県や石川県など5つの県の3歳児およそ2000人を対象に調査したところ、3歳時点できつ音がある子どもの割合は6.5%でした。

また、それまでに症状がなくなったものの、3歳までにきつ音を経験した子どもは8.9%にのぼりました。

このほか、今回の調査では、きつ音がある子どもは、ない子どもと比べて、家族にきつ音を経験した人がいる割合が2倍以上だったという結果が出ました。

国立障害者リハビリテーションセンター研究所の酒井奈緒美室長は「幼児期はなめらかに話す神経回路が発達する時期で、専門家が早期に支援することで改善が可能だが相談できる施設が少ない。専門の言語聴覚士の育成や相談体制の充実が求められる」と話しています。

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