この展示会は学童疎開の体験者や支援者でつくる団体が東京 港区の赤坂区民センターで開いているもので、疎開先の寺や旅館での集団生活を描いた絵や、子どもたちが離れて暮らす友人や家族に自身の暮らしぶりをつづった手紙など100点以上が展示されています。

初日の21日は国民学校3年生の時に都内から現在の栃木県真岡市に疎開した高嶺俊夫さんが講演し、農家の人たちが食べ物を分けてくれたことや地元の子どもたちが優しく接してくれたことなど疎開生活の思い出を語りました。

高嶺さんは「不安や寂しさもあったが疎開先での経験は人生の原動力になっている」と話していました。

講演を聞いた70代の女性は「当時の子どもたちや受け入れ先の人たちのことを考えると胸がいっぱいです。こうした貴重な経験を若い人たちにもぜひ聞いてみてもらいたい」と話していました。

「学童疎開展」は6月30日まで開かれていて、会期中には体験者や研究者による講演も予定されています。

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