逮捕されたのは、ナイジェリア国籍のオージー・フランシス・アフィポ容疑者(61)です。

警視庁によりますと、オージー容疑者はほかのメンバーと共謀のうえ、海外に住む日本人女性になりすまして「がんを患い余命は数か月しかない。夫の遺産830万ドルを慈善団体に寄付したいが、いったんあなたに送金したい」などとSNSで知り合った67歳の男性にメッセージを送り、振込手数料などの名目で現金600万円余りをだまし取ったとして、詐欺などの疑いが持たれています。

男性には、ほかにも国連や銀行の職員を名乗る人物からうそのメッセージが送られ、1年余りの間に合わせておよそ8000万円を送金してしまったということです。

容疑者は「ロマンス詐欺」グループの指示役とみられ、メンバーの暴力団員4人がすでに逮捕・起訴されています。

警視庁は、このグループが20人以上からおよそ3億7000万円をだまし取っていたとみて調べています。

「ロマンス詐欺」の被害はことしに入って4月までに、全国で832件、84億円と急増していて、警察庁が注意を呼びかけています。

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