起訴されたのは鹿児島県警察本部生活安全部の元部長本田尚志被告(60)です。

本田元部長は退職後のことし3月、警察官が捜査対象となっていた県内のストーカー事案に関する内部文書をライターに郵送し、職務上知り得た秘密を漏らしたとして国家公務員法違反の疑いで5月逮捕されていました。

元部長は、裁判所で行われた手続きの中で「野川明輝本部長が警察官の事件を隠蔽しようとしたことが許せなかった」などと主張していました。

一方、野川本部長は「必要な対応がとられていて、隠蔽の意図をもって指示したことは一切ない」と隠蔽を強く否定していました。

今回の事件をめぐっては、元部長の行為が「情報漏えい」なのか、組織の不正を通報する「公益通報」なのか議論を呼ぶ展開にもなっていましたが、鹿児島地方検察庁はきょう元部長を国家公務員法の守秘義務違反の罪で起訴しました。

鹿児島県警はこのあと会見を開き、野川本部長がこれまでの捜査結果について説明する方針で、元部長が内部文書を漏らしたいきさつや当時の捜査指揮について、どこまで明らかにされるか注目されます。

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