日本原電は、東海第二原発の再稼働を目指し安全対策工事を進めていますが、去年、建設中の防潮堤の基礎部分で、コンクリートが均一に充填(じゅうてん)されていなかったり、鉄筋が変形していたりする部分が見つかりました。
18日に開かれた原子力規制委員会の審査会合では、日本原電から、工事の不備が見つかった場所で行った音波を使った調査や、地中を掘って採取したサンプルの分析結果が示され、補強したうえで工事を進める方針が説明されました。
これに対し、審査を担当する原子力規制庁の担当者は、日本原電が行った調査は不備の全容を把握できるものではなく、技術的に不十分だと指摘しました。
そのうえで、鉄筋が変形していることも踏まえて、防潮堤の設計自体を抜本的に変更し、不備が見つかった部分を建て直すことも含め検討するよう求めました。
日本原電は、この防潮堤を含め再稼働に向けた安全対策工事をことし9月に完了させることを目指していますが、18日の指摘を受けて改めて対応を検討することにしています。
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