能登半島地震の被災地復興について考えるきっかけにしてもらおうと、石川県は17日、新規採用職員にボランティア活動の研修を行った。約40人が参加し、同県七尾市で被災住宅からの家財の運び出しや、支援ニーズの聞き取りなどをした。

同市中島町の住宅ではこの日、県職員らは一般ボランティアとともに活動。机や本棚を搬出してトラックに積み込んだ。住民の70代女性は「2階の家財はなかなか1人で運び出せなかった。とても助かった」と笑顔で話した。

作業にあたった商工労働部の高村将大さん(22)は「実際に建物の中に入らないと分からないことがあった。現場での経験を通して県の施策に反映できれば」と振り返った。土木部の佐久間佳祐さん(35)は「心が痛んだ。被災者の声を直接聞く機会はなかなかない。もっと県民の声を聞いて少しでも多くの方の力になりたい」と述べた。

同様の活動は18、25日にも実施し、3日間で計約120人の新入職員が参加する。〔共同〕

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