石川県輪島市の輪島港で行われた漁船の緊急点検=11日午後

 元日の能登半島地震で被災した漁師らを支援し、復興の後押しをしようと、一般社団法人日本中小型造船工業会(東京)などが11日、石川県輪島市の輪島港で漁船の緊急点検を行った。5カ月以上動かせていなかったエンジンを起動させ、異常音やオイル漏れがないかを作業員が確認した。

 海女が約20キロ離れた漁場などに向かうために使う小型の漁船16隻を点検した。エンジンに故障が見つかった船を所有する橋本拓栄さん(51)は「こうやって一歩一歩前に進んでいくしかない」と話し、無事に動いた70代の船主は「少し安心できた。いつでも出港する準備だけはできている」と胸をなで下ろした。

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