気象庁によりますと、長野と岐阜の県境にある北アルプスの焼岳では先月下旬から山頂付近を震源とする火山性地震が増えていて、5月末から6月9日までの10日間で75回に上るほか、10日も午後6時までに10回観測されています。

また、衛星からの観測で、山頂付近の緩やかな膨張を示すと考えられる変化が続いているということです。

このため、気象庁は11日から3日間、職員を現地に派遣し
▽臨時の観測機器を設置して山体の膨張を調べるほか
▽噴気の温度を計測するなど火山活動の監視を強化することにしています。

気象庁は、今後、火山性地震の回数がさらに増えた場合は、噴火警戒レベルを
▽活火山であることに留意するよう呼びかける「1」から
▽火口周辺への立ち入りを規制する「2」に引き上げる可能性があるとして
今後の情報に注意するよう呼びかけています。

気象庁火山監視課の碓井勇二 火山活動評価解析官は「登山する場合は、地元の自治体が出している注意事項を確認するとともに、火山活動の異変に注意しヘルメットを着用するなど安全対策をとってほしい」と話しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。