水面に張り出した樹上に泡状の卵塊を産み付けるモリアオガエル=10日午前、福島県川内村

 モリアオガエルの繁殖地として国の天然記念物に指定されている福島県川内村の平伏沼で10日、産卵期に入った雌が水面に張り出したミズナラの樹上に泡状の卵塊を産み付ける様子が見られた。  雨上がりの平伏山(標高842m)の山頂にある沼に「コロコロ、グッグッグ」とカエルの鳴き声が響く。高さ数mの枝にしがみつく雌に雄が寄り添い、ソフトボール大の卵塊をつくっていた。  監視員三瓶初美さん(68)によると、この日午前までに確認できた卵塊の数は11個。「雨不足で沼の水が少なく産卵は遅れ気味」という。ピークは今月中旬から下旬ごろ。例年、100個以上見られ、約2週間でオタマジャクシがかえり、沼に落ちる。


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