20日告示、7月7日投開票の東京都知事選に向け、警視庁は7日、選挙違反取締本部を設置した。捜査2課や全102署の捜査員など約2千人態勢で警戒にあたる。

 同日には同庁幹部や署長らを集めた会議が開かれた。冒頭、緒方禎己警視総監は、4月の衆院東京15区補選での政治団体「つばさの党」による選挙妨害事件に触れ、「選挙の自由と公正」を害する行為があれば看過しないように求めた。そのうえで「各種法令に基づいた適切な措置を毅然(きぜん)として講じ、速やかに事態の沈静化と正常化を図ることを徹底するように」と指示した。

 捜査2課によると、6日時点で今回の都知事選に関する検挙や違反警告はない。同日に投開票される都議補選(8選挙区)に関しては、ポスターの掲示に関する事前運動で1件の警告を出したという。(福冨旅史)

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