【ブリュッセル=共同】欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は6日、今年5月の世界平均気温が15.91度で、5月としては1940年からの観測史上最高だったと発表した。これまで最高だった2020年を0.19度上回った。その月としての記録を更新するのは昨年6月から12カ月連続となった。
産業革命前と同程度とされる1850〜1900年の5月の推定平均気温と比べ1.52度高かった。地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」では年ごとの変動を除いた世界の平均気温の上昇幅を1.5度に収めることが目標だが、達成は困難な情勢だ。
北緯60度から南緯60度の5月の世界平均海面水温は20.93度となり、その月の記録を14カ月連続で更新した。
コペルニクス気候変動サービスは「温暖化ガス排出と(南米ペルー沖の海面水温が上がる)エルニーニョ現象が主な原因だ。排出量が実質ゼロになるまで気候は温暖化し続ける」と警告した。
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