小惑星ベンヌの試料を分析するJAXAの専用設備=5日午後、神奈川県相模原市

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、米航空宇宙局(NASA)の探査機「オシリス・レックス」が小惑星ベンヌから持ち帰った石や砂の一部を今夏に譲り受け、日本で分析すると発表した。日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星りゅうぐうから持ち帰った試料との共通点や異なる点に特に着目して研究する。  オシリス・レックスは、2016年に地球を出発。20年に約3億2千万キロ離れたベンヌで試料を採取し、121・6グラムを地球に持ち帰った。研究協力の一環で、JAXAは0・5%に当たる約0・6グラムを譲り受ける。  JAXA内に整備した専用設備で初期の分析をした後、国内外の研究機関にも配分して分析を進める。


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