NASAの探査機「オシリス・レックス」は去年9月、地球と火星の間の軌道を回る小惑星「ベンヌ」で採取した砂などのサンプルを詰めたカプセルを地球に帰還させました。

JAXAは、サンプルの一部について帰還から1年以内にNASAから提供を受けるという協定を事前に結んでいて、5日、サンプルの受け入れ体制などについて、記者会見が行われました。

この中では、ことし夏にもおよそ0.6グラムのサンプルがJAXAに提供されることや、サンプルを破壊することなく水や有機物を分析することができる特殊なクリーンルームを新たに設置したことなどが紹介されました。

JAXAは、2020年に探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」から砂などのサンプルを持ち帰っていて、今回提供されるサンプルと比較することで新たな科学的成果が得られると期待しています。

JAXA地球外物質研究グループの橘省吾 特任教授は「両方とも水や有機物を含んでおり共通性がある一方で違いもある。『1+1』が2以上の成果になると感じているので分析するのが楽しみだ」と話していました。

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