神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮が、全国の神社の多くを束ねる包括宗教法人「神社本庁」(東京都渋谷区)から正式に離脱した。関係者が4日、明らかにした。本庁事務方トップの総長ポストを巡る争いが、背景にあるとみられる。20日に記者会見し、理由などを説明する。

神社本庁からの離脱が正式に決まった鶴岡八幡宮=4日、神奈川県鎌倉市で

 鶴岡八幡宮は3月から離脱手続きを進め、単立宗教法人になるための規則変更が3日、県から認められた。関係者によると、不動産売却を巡る不正などの内部告発があった本庁の事務方トップの田中恒清(つねきよ)総長に、鶴岡八幡宮の吉田茂穂宮司が強い不信感を抱いていた。  鶴岡八幡宮は、鎌倉幕府を開いた源頼朝が1180年、現在地に移した。現在は国内有数の名所として、年間を通じて多くの人が訪れる。  神社本庁は全国約8万社の神社を傘下に置く。ここ数年は「こんぴらさん」の愛称で知られる金刀比羅宮(香川県)をはじめ、有名神社の離脱が続いている。(砂上麻子、阿部博行) 

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