3日午前6時31分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震が起き、元日の能登半島地震で大きく壊れたものの、かろうじて形をとどめていた家屋が倒壊する被害が確認されている。震度5強を観測した石川県輪島市では、新たに5棟の建物被害が確認された。

 同市二ツ屋町では、2階建て住宅の1階部分がつぶされ倒壊した。住宅は中谷博之さん(54)の自宅。元日の地震で大きく傾き、隣接する道路側に「く」の字形にせり出し、全壊の判定を受けていた。

 中谷さんは元日の地震までここで暮らしていたが、今は敷地内の納屋で生活している。3日朝の地震発生時は通勤途中だったが、警察などからの連絡を受け、状況を確認しに戻ってきた。1階部分が倒壊した住宅の道路側には崩れた外壁が散乱している。中谷さんは「どうしようもないので、がれきの片付けをしている。公費解体を申請していたので、こうなったら早く解体してほしい」と話した。(林敏行)

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