2025年大阪・関西万博への子どもの無料招待をめぐり、大阪府は3日、府内の学校への来場意向調査の結果を発表した。招待対象の学校のうち約73%が「希望する」とした一方、約18%が「未定・検討中」と回答。約8%が期限までに回答しなかった。

 意向調査は、府内の小中高、支援学校の計約1900校(児童・生徒計約88万人)が対象。府側が各学校に来場の意向があるかどうかや、来場を希望する日時、会場までの交通手段などについて先月末までに回答するよう求めている。

 府によると、5月末日時点で調査対象の1900校のうち約73%にあたる約1390校が来場を希望し、約18%(約350校)が「未定・検討中」と回答。約8%(約160校)は回答がなかった。

 府は学校単位での参加を見送った学校の児童・生徒についても無料で入場できるように対応するとしている。

 吉村洋文知事は3日、記者団に「非常に多くの参加希望があった。大きな教育的な意義がある、ということで多くの学校が参加の希望をされたと思う」と述べた。回答しなかった160校については「おそらく不参加の意向かなと思っているが、ここは最終確認する必要があるので確認する」とした。

 無料招待事業をめぐっては、大阪府交野市が保護者側に交通費が生じることなどから、市内13校の学校単位での参加を見送ると表明。山本景市長は、府の意向調査では「希望する」と「未定・検討中」としか尋ねていないことに「『希望しない』という選択肢がなかった」とし「極めて誤解を招き事実と異なるもの」と批判している。

 一方、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山の5府県も子どもの無料招待事業を実施する予定で、いずれも今後、学校の意向調査を行う方針だ。

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