埼玉県川口市で、タクシー内で乗客を装い運転手の男性(72)を銃撃したとして、強盗殺人未遂容疑で逮捕された無職瀬川好一(よしいち)容疑者(68)=同市栄町3丁目=の自宅から、実弾1発が押収されていたことが1日、捜査関係者への取材でわかった。

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 捜査関係者によると、埼玉県警は、瀬川容疑者宅の家宅捜索で5月31日に実弾1発を押収。また、男性の体内からも1発が見つかり、タクシーの車内からは空の薬莢(やっきょう)が一つ発見された。これらや車内のドライブレコーダーの映像を調べた結果、事件で使われたのは自動式の拳銃で、自宅に保管していた可能性があるとみている。

 県警によると、同容疑者は逮捕時に銃は所持しておらず、「捨てた」と説明。県警は、銃を捜すとともに、入手ルートを調べている。

 逮捕容疑は5月29日深夜、停車中のタクシー内で「金を出せ」と男性を脅して拳銃のようなものを発砲し、腹部にけがをさせたというもの。「金を奪おうと思ってはいなかったが、ピストルを撃ったことは間違いない」と供述しているという。(山田みう、宮島昌英、浅田朋範)

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