地域に根ざした草の根ジャーナリズムに光を当てる「地域・民衆ジャーナリズム賞2024」(旧むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞)の受賞作品が31日発表され、中日新聞東京本社(東京新聞)前橋支局の小松田健一支局長(55)による連載記事「村の戦争」「無名兵士の記録」など10件が選ばれた。実行委員会が埼玉県庁で記者会見した。

徴兵業務の詳細が記された一連の兵事書類。東京新聞連載「村の戦争」は、民家から見つかった兵事書類から地域と戦争のかかわりをひもといた

 「村の戦争」は、昨年3月に東京新聞群馬栃木版で3回連載され、群馬県太田市の民家で発見された兵事書類から地域と戦争のかかわりをひもといた。「無名兵士の記録」は同版で5回連載され、同県中之条町出身の男性が記録していた激戦地での体験を紹介した。  同賞の発表は6回目。今回は大賞や特別賞は設けなかった。受賞はこのほか、元東京新聞編集委員の長竹孝夫さんの書籍「首都圏の綻(ほころ)び 記者が出会った識者と考察」、原発事故被災地の在日コリアン3世に密着した毎日放送のドキュメンタリー番組「双葉に暮らす」など。 

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