「ラウンド3、ファイト!」。奈良県橿原市が、ゲームシリーズ「ストリートファイター」のキャラクターの新たな銅像を街角に設ける。世界的な人気ゲームのキャラを用いて、街を盛り上げる試みの一環。完成したら3体目の銅像となる。

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 今回は台座を含め1・6メートルの「ケン」の銅像をつくる。10月までに橿原神宮周辺に設けるという。ケンは、銅像が近鉄大和八木駅前にある「リュウ」、市役所分庁舎前にある「春麗(チュンリー)」と並ぶメジャーなキャラだ。

 ゲームシリーズを手がけるカプコンの会長が市出身という縁で、市は2022年、同社と包括連携協定を締結。市内でのキャラ銅像やデザインマンホールの設置を進めて、歴史的な街に人を呼び込もうとしている。

 ケンの銅像の制作は、市の取り組みに賛同する複数の地元企業の寄付でまかなうという。市は4体目の制作も検討中。力士キャラで知られる「エドモンド本田」なども候補に挙がる。

 市は県などと「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の世界遺産登録をめざす。亀田忠彦市長は銅像設置の効果を期待し、「1体目(リュウ)、2体目(春麗)を目当てに市に来る人が増えていると認識している。市を周遊していただき、『飛鳥・藤原』を知っていただくことにつながれば」と話した。(清水謙司)

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