新潟市北区で開かれた式典は新潟県が主催し、新潟水俣病の患者団体や環境省、それに原因企業などからおよそ100人が出席しました。

はじめに全員で黙とうを行い、亡くなった被害者に祈りをささげました。

そして患者団体を代表して「新潟水俣病阿賀野患者会」の曽我浩会長代行が「唯一のタンパク源として食べていたその魚に水銀が入っていて私たちは水俣病になりました。体や心の痛み、そして地域に甚大な被害を与えた水俣病はまだ終わっていない」と述べました。

このあと環境省の国定勇人政務官が、5月1日に熊本県で行われた懇談の際、環境省の職員が患者団体の発言中にマイクを切った問題について、「新潟水俣病で苦しむ皆さんに深い憤りと残念な思いをさせたと思っています。取り返しのつかない失態について、環境省を代表して心よりおわび申し上げます」と謝罪しました。

患者団体などは伊藤環境大臣の出席を求めていましたが、国会会期中のため調整がつかなったということです。

新潟県の花角知事は「今の救済制度の中では救われない方々がいるという思いで制度の見直しを要望している。終局的な解決を目指して国に主導的に動いてもらいたい」と話していました。

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