盛藤吉高被告(54)は4年前の5月、三春町の国道で盗んだトラックを無免許で運転し、清掃ボランティアをしていた55歳の男性と52歳の女性をわざとはねて殺害したとして、殺人やひき逃げなどの罪に問われました。

1審の福島地方裁判所郡山支部は「残虐な行為を選択し、強固な意志に基づいて実行された」として死刑を言い渡したのに対し、2審の仙台高等裁判所は「殺害の意欲までは認められない」などとして無期懲役を言い渡し、検察が上告していました。

これについて最高裁判所第1小法廷の堺徹裁判長は「被害者2人に対する殺人を含む事件で刑事責任は誠に重い」と指摘しました。

その一方「綿密な計画で殺害を確実に遂げようとした犯行とはいえず、生命への軽視が甚だしく顕著だったとまではいえない。死刑を選択することが真にやむをえないとまでは言い難い」などとして、29日までに上告を退ける決定をし、無期懲役の判決が確定することになりました。

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