2025年に開かれる大阪・関西万博で、南米アルゼンチンが出展をやめる意向を示していることが29日、万博運営関係者への取材でわかった。出展辞退となればメキシコ、エストニア、ロシアに続いて4カ国目となる。

 アルゼンチンは自前でパビリオンを設計・建設する「タイプA」と呼ばれる形式の出展を予定していた。だが、同国は急激な物価上昇などの厳しい経済環境が続く。2023年冬には政権交代し、「社会情勢の変化があった」(関係者)という。

 タイプAは、建物自体が展示物とされ、「万博の華」とも言われる。当初は60カ国が出展を予定していたが、資材高騰の影響などで日本側が建てる簡易なパビリオンなどに出展を変更する動きが相次ぎ、23日時点で53カ国に減った。万博の魅力が下がったり、空き地ができたりする恐れが指摘されている。

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