転職を仲介する「職業紹介事業者」が、転職した人に「お祝い金」を支給する事例は、特に人手不足が続く医療や福祉の分野で問題とされ、厚生労働省は、短期間の転職を促すだけでなく、手数料の負担が、施設側の経営を圧迫しているとして、3年前にガイドラインで禁止しました。

ただ、違反する事例があとを絶たず、厚生労働省は、29日開いた審議会の部会で、去年8月から今月にかけて指導・監督を行った件数が25件にのぼったことを明らかにしました。

この中には、転職してアンケートに答えた人に数万円を支給したケースや、知人の紹介で求職登録した人に数万円の旅行券を支給したケースなどがあったということです。

このため厚生労働省は「職業紹介事業者」による「お祝い金」の支給を法令で明確に禁止するとともに、対象となる業者の範囲も拡大するなど、規制を強化する方針です。

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