原発の運転期間は、現在の制度で原則40年に制限され、一度に限り最長20年の延長が可能とされています。

福井県高浜町にある高浜原発3号機と4号機は、来年で40年となることから、関西電力は、原子力規制委員会に20年間の延長を申請していました。

29日に開かれた規制委員会の会合では、事務局の原子力規制庁が、高浜原発の2基について、原子炉をはじめとする重要な設備が劣化していないか調べる「特別点検」が適切に行われているなどとして、運転期間を延長するための基準に適合していると報告しました。

これについて委員から異論は出ず、3号機と4号機の運転期間の延長が全会一致で認められました。

40年を超える運転が認められた原発は、全国で8基になりました。

ただ、原発の運転期間をめぐっては、実質的に60年を超える運転を可能とする法律が来年6月に施行される予定で、今回延長が認可された2基を含め、運転開始から30年を超える原発が運転を継続するには、施行までにあらめて認可を得る必要があります。

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