28日、スイス・ジュネーブでパンデミック条約について協議するWHO加盟国の代表ら(共同)

 【ジュネーブ共同】スイス西部ジュネーブで開かれている世界保健機関(WHO)総会は28日、感染症の世界的大流行(パンデミック)の予防や対応を定めた「パンデミック条約」の案に関する協議の継続を決めた。加盟各国の代表が意見を述べたが、時間が足りずに6月1日の閉幕までに対応を決めるとみられる。

 新型コロナウイルス感染拡大の教訓を踏まえた条約の案を巡っては今回の総会で採択を目指していたが、ワクチン開発の技術移転などで先進国と途上国の立場の隔たりが埋まっていない。

 日本は「意義ある内容にするには約1年の協議延長が現実的だ」と指摘、米国も1年以上の延長を求めた。閉幕までに採択の時期や工程の合意を目指す。

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