京都府警察本部捜査2課の元警部補、林謙司被告(57)は、4年前の2020年に京都市の高齢者の住宅から現金およそ300万円を盗んだ罪や、5年前の2019年に別の住宅から現金や腕時計を盗んだ罪などに問われていました。

28日の判決で、京都地方裁判所の増田啓祐裁判長は、高齢者が金融機関で多額の現金を引き出そうとしたことを知り、防犯指導を装って現金を盗んだと指摘しました。

そのうえで「遊興費や借金返済のためという動機に酌量の余地はなく、現職警察官の立場を悪用して一般市民に対する犯罪を繰り返し、刑事責任は重い」などとして、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。

判決について、京都府警察本部の森功治首席監察官は「警察への信頼を著しく損なうあるまじき事案であり、職員に対する指導教養や業務管理を一層徹底し、再発防止と信頼回復に努めます」とコメントしています。

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