大阪公立大学は今月16日、大阪 住吉区の工学研究科の研究室にある薬品の保管庫から毒性の強いシアン化カリウム、いわゆる青酸カリ25グラムと、シアン化ナトリウム25グラムをそれぞれ入れた瓶、合わせて2本がなくなっていたと発表しました。

大学は廃棄などの記録がないことから盗まれた可能性があるとして、警察に被害届を提出しました。

これを受けて、警察は関係者から話を聞くなどして捜査を進めていましたが、大阪公立大学を卒業した男の容疑者が窃盗の疑いで逮捕されたことが捜査関係者への取材で分かりました。

紛失した薬品は少なくとも大人160人分の致死量にあたり、去年6月に点検した時には保管庫にあったということで、警察が詳しいいきさつを調べています。

この問題をめぐり、大阪公立大学は鍵の管理や開け閉めを専門知識のある教員の管理下で行うなどとした再発防止策をまとめています。

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