各地の25日の天候は、西日本では前日に続き高気圧に覆われて気温が上がる一方、東日本では低気圧に沿った北風により寒気が流れ込み、多くの地点で平年より気温が低い1日となった。現在フィリピン周辺に位置する熱帯低気圧は今後発達して台風1号に変わる見通しで、1951年の統計開始以降、史上7番目に遅い台風1号の発生となりそうだ。

 気象庁によると、25日に全国で最も気温が高くなったのは熊本県あさぎり町で、33・3度を観測。同町の平年値より6・7度高く、最も暑い時期を上回った。宮崎県えびの市でも33・2度を観測し、平年を7・1度上回った。同県や徳島県、高知県、鹿児島県などで、県内の複数地点で今年の最高気温を更新した。

 一方で、東日本では気温が今年最高を更新した地点はなく、軒並み平年より気温が低くなった。北海道斜里町ウトロでは最低気温0・3度を記録。平年より6度低く、4月中旬並み。最高気温も7・7度までしか上がらず、平年より8・8度低かった。

 25日午後3時現在、フィリピン周辺に熱帯低気圧があり、今後台風1号に発達する見通し。時速約25キロで西北西に進んでいる。沖縄には29日ごろ接近し、本州付近には30日ごろ近づくとみられる。このまま台風1号になれば、1984年の6月9日に次ぐ、史上7番目に遅い台風1号の発生となる。(宮野拓也)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。