リニア中央新幹線の東京 品川と名古屋の間の工事では、東京と神奈川、愛知で、「大深度地下」と呼ばれる地表から40メートル以上の深さにトンネルが掘り進められる予定で、JR東海は、去年3月から調査を主な目的とした掘削をそれぞれの工区で行ってきました。

このうち、川崎市の「梶ヶ谷工区」では調査の掘削で周辺に影響が出なかったとして、5月27日から本格的な掘削を開始すると発表しました。

リニア中央新幹線の工事で大深度地下にトンネルを本格的に掘り進めるのはこれが初めてです。

JR東海によりますと、今回は「梶ヶ谷工区」のおよそ11.8キロのうち、宮前区梶ヶ谷から麻生区東百合丘までの区間で工事が行われ、「シールドマシン」と呼ばれる掘削機で、順調に進めば、1か月におよそ350メートル掘り進めるということです。

JR東海は「引き続き、地域の皆様のご理解を深めていただくための、さまざまな取り組みを行いながら工事を進めてまいります」とコメントしています。

リニア中央新幹線の工事をめぐっては、別の工法で行われている岐阜県瑞浪市にあるトンネル工事の現場周辺で井戸などの水位が低下し、JR東海が工事を中断しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。