山梨県警は24日、不審車両を追跡していた警察官が同県甲斐市内の路上で、拳銃を5発撃ったと発表した。けが人は確認されていない。拳銃の使用について、県警は「詳細は調査中だが、現時点で不適切な行為は確認されていない」と説明している。

 県警地域課によると、23日午後11時ごろ、同県昭和町の中央道甲府昭和インターチェンジ付近の路上で、捜査中の不審車両を南甲府署のパトカーが発見。不審車両は法定速度を超えるスピードで逃走し、甲斐市竜王の路上で赤信号で一旦停止した。

 同署地域課の30代の男性巡査長がパトカーを降りて職務質問をしようとしたところ、不審車両は前後の移動を繰り返してパトカーに衝突。巡査長は午後11時5分ごろ、職務の妨害を受けたと判断し、予告をしたうえで、車両に向けて拳銃で5発撃った。銃弾は見つかっておらず、命中したのかは捜査中という。

 不審車両は発砲現場からさらに逃走して市内で別の車と衝突し、少なくとも男2人が降車して逃げているという。県警は道路交通法違反と公務執行妨害の疑いで捜査している。(池田拓哉)

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