東京都千代田区の交差点で2019年、男児(当時5)が緊急走行中の警視庁のパトカーにはねられ死亡した事故を巡り、両親やきょうだいが東京都に計約2億円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は23日、計約6600万円の支払いを命じた。
判決によると、事故は19年8月に発生。青信号で横断歩道を渡っていた男児がパトカーにはねられ、翌9月に死亡した。
菊池憲久裁判長は「緊急走行中とはいえ赤信号にもかかわらず十分減速せず直進しており、運転していた警察官の過失は相応に大きい」と指摘した。
遺族側は、両親の就労状況などから男児が平均を大きく上回る賃金を将来得られたはずだと主張していたが、菊池裁判長は将来の具体的な就労状況を推認することは不可能として、男性の平均賃金を基に逸失利益を計算した。〔共同〕
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