アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古沖への移設工事をめぐり、沖縄防衛局が、埋め立て予定地の大浦湾側に生息するサンゴ、およそ8万4000群体の移植作業を行う許可を申請しましたが、県はこれまで、不許可としていました。
サンゴの移植については、水産資源の保護を所管する農林水産大臣が許可するよう指示を出し、取り消しを求める県との間で最高裁判所まで争われましたが、先月、県の敗訴が確定し、農林水産省は県に対し、移植を許可するよう指示していました。
農林水産省が許可するよう指示した期限の23日、県は、複数の条件を付けてサンゴの移植申請を許可しました。
条件として、
▽サンゴの生存率を高めるため、水温の高い時期や繁殖の時期を避けるなど適切な時期を選ぶことのほか、
▽海水温や作業の状況の2週間ごとの報告や、
▽1週間に1回、経過観察を行い、現場の写真を添付して県に報告することなどを求めました。
玉城知事は「知事として、辺野古への移設に反対する立場はいささかも変わるものではない。引き続き、政府に対し、対話によって解決策を求める民主主義の姿勢で、辺野古新基地建設反対を貫いていく」とコメントしています。
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