医療用注射器を無届けで暴力団員に売ったとして、京都府警は23日、千葉県柏市豊四季の歯科医師、結城康雄容疑者(67)を医薬品医療機器法違反(業による無届け管理医療機器販売)の疑いで逮捕し、発表した。捜査5課によると、注射器は覚醒剤と一緒に売られていたという。結城容疑者は「注射器は研究や治療に使っていて、販売していない」と容疑を否認しているという。

 同課によると、結城容疑者は昨年3月9日~9月5日、埼玉県の指定暴力団6代目山口組系4次団体組長(48)=覚醒剤取締法違反(営利目的共同譲渡)などの罪で起訴=ら4人に対し、千葉県流山市で開業していた歯科医院で注射器5万6230本を542万円で販売したのに、県知事に届け出をしていなかった疑いがある。

 同課は結城容疑者が、この期間だけでも三百数十万円の利益を得たとみている。

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